先輩との出会いは、入学式だった。 ――――――――…… ー入学式ー うわぁー 緊張するー てか、知ってる人だれもいない... わたし、人見知りなのに... 大丈夫かなぁ... わたしが、半ばパニックに陥っていたとき、 「大丈夫?」 優しく声をかけてくれたのが、先輩――中辻裕希[ナカツジユウキ]先輩だった。