カランコロン


小さな金の音が空を切った。



「いらっしゃいませ。」


お店の中に入ると、わたしの前に、1人の男の人が現れた。



わ、イケメン...



その人は、180㎝近くの身長に、執事の格好をしていて、とてもよく似合っていた。



「わたくしは当店のマスターでございます。失礼ですがお客様、今恋はされていますか?」



突然、流暢な日本語で、そんなことを聞かれた。