なんかこの人、天然?
いや、ただのバカ?
なんか、年上とかどうでもよくなってきた。
この人のおかげで、無駄に疲れたし。
ってかもう…
「帰りたい…」
「まあまあ、姫さん。そういわずに」
あたしがポツリと呟くと、男の人は何を思ったのか、突然部屋のすみに置いてあるピアノへ歩いてった。
「今日はせっかくお客様もいるし、特別なのを弾こうかな」
お客様っていうか、あたし無理やりつれてこられただけだし。
男の人は軽く椅子をひいて、ピアノを弾く準備をしている。
まさか…
「あんた、ピアノ弾けるの?」
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