「さすがに…」 夜の学校は貫禄がある。 公園は怖くなくても、学校はなぁ…。 早く時計をみて、家に帰ろう。 「怖くない、怖くない…」 ブツブツ言いながら、時計の見えるとこまで移動する。 「…歌うたおっかな」 怖いし。 あたしは、ゆっくり口ずさむ。 あたしが、世界で一番好きなうた。 丁寧に、丁寧に。 怖さなんか、星空に吹き飛ばすように。 優しく、ココロに入り込むように。 ガラっ 「…え?」