「よぉ、元気そう……ではないな。」 戻ってくるなり、唯を見て雄貴が言った。 「そりゃあ、ね。 作品を提出しなきゃいけないしねぇ」 「大変そうだわ。」 改めて、唯の通ってる高校は大変そうだった。 「何言ってんの?あんたたちの方が、大変でしょ? なんたって、進学校なんだからね。」 「そんなことないよ、ね。」 二人に同意を求める。 雄貴は、頷いたけど…… 恭ちゃんは、苦笑いを浮かべた。 それを見た唯が、恭ちゃんの肩に手をおいて 「ドンマイ」って 言ってたのは、言わないでおこう。