ちょっと呆れた。

……てゆうか、お前本当に世界が注目するスーパーモデルNaoなのか?


そう思わずにはいられない。


「はい、おまちどう〜」


俺の大盛りサラダセットをおばちゃんが持ってきたからもう彼女から目を離しスプーンを握ると。


4つ隣の席のあの女は最後の一口を掻き込み、バナナジュースを飲み干した。


「おばちゃん、お金ここに置いとくから。ごちそうさま」


そう奥に向かって声をかけると薄手のコートを羽織り俺の後ろを通り過ぎた。


………が、出口の前で立ち止まり、踵を返してこっちにやってきた。


「な、何だよ…!」


待ちに待ったカレーを食べようとしてる俺の横に立つと3日前同様、見下ろされながら睨まれた。


別にビビってるわけじゃないけど、こいつに見下ろされたら結構迫力あるんだよ。