「樹…。分かってると思うが、雑誌に穴あけるなんてまねはできない。

『スーパーモデルの初対談』なんて見出しはつけてないものの、その予定でページを買い取ってんだ。今更取り消しはできない。

彼女の対談がとれなかったんなら、それの代わりになる記事を書け。

『スーパーモデルの初対談』に負けない、いや…それ以上に売れる面白い記事を。…わかったな?」


……裏社会の人じゃないだろうか??と思わせるような低い声で囁かれた脅し文句を頂戴してしまったら…。

『だから俺のせいじゃねぇだろっ!?』……っとはもう言えなかった。


まだ命は惜しいんだ。
もう少し生きていたいんだ。


でも素直に頷くのは癪だから舌打ちを残して社長室を出てった。


……くっそっ!

何で俺がこんな目に合わなきゃならねぇんだよっっ!!