わざとらしい…と言えばいいのか。

普段のおばさんからは考えにくいその態度に俺はこれ以上の詮索は失礼だと思い素直を見た。


素直も何かを感じ取ってるようではあるが納得いかなそうな顔でおばさんが消えたカウンターを見つめていて。


「おい。もうやめとけよ?
いくら仲が良くても立ち入られたくないこともあるんだから」


わかってるとは思うが一応そう言えば


「わかってるわよっ!」


そう言ってバナナジュースに手をのばした。



……とは言いつつ。
素直は気になっていたんだろう。


ーーーー…。
ーーーーー…。


それからしばらくしてクリスマスが近づいたきた頃。


俺は落ち着かない日々を送っていた。


理由はただ一つ。

人生二度目となるプロポーズが目前だからだ。