「わかってるってばっ!

時間はまだまだいっぱいあるんだから。
ゆっくりじっくり、楽しみながら作るわよ。…“その日”まで」


俺の心配をよそに意味深な発言をする素直。


「……??何の話だ?」


「フフフ…!言ったでしょ?
『もうちょっと』だって。』


「……?ん?」


さっぱりわからない。
何の話だ??

コーヒー片手に小首を傾げてみると。


「あのね…?
私、ウェディングドレスを作ってみようと思うの」


ちょっと恥じらいながら。
でも得意気に。

何て返せばいいかわらない発言をしてくれた…。