「……え?」
「私、無縁だと思ってたから。結婚なんて。
いまいちピンッとこないけど、でも…結婚できるならしてみたいことはいっぱいある!」
「えぇ…!?」
「披露宴とかお色直しとかは興味ないからそこらへんはいらない。大体、私呼べる人いないし。友達もいなけりゃ、親族もいないし。
でもウェディングドレスってやつは…着てみたいかも。
今まで散々ドレスやらなんやらかんやら着てきたけど、ウェディングドレスはないの。まぁ…着てみたいとも思わなかったんだけどさ?別に憧れもないし。
でも一生に一度で、しかも自分の式なんだったら記念に着てもいいかも!」
ワクワク…。
目を輝かせながらいつかの未来を話す素直。
メチャクチャだなぁ…とは思いつつも。
俺との未来を考えてくれてんなら…と何も言わなかった。