それを見計らってから唇を離すと。
上がった息を整えようとする素直のおでこに俺のおでこをくっつけた。
「素直…。
結婚しようーーーー…。」
それは…紛れもない、俺の本心だ。
勢いでも、雰囲気でもない。
俺の決意だ。
「だ……から、私は…っっ!」
「いいんだよ、そのままで。
その体ひとつで俺んとこに…こい。
お前は…俺じゃなきゃダメなんだ。
このどこまでも優しくて、忍耐強くそして底無しの愛情を持った俺じゃないとお前は無理だ」
「ダメ…だよ。
私…あんたの子供…産んであげれないもん…」
やっぱりな…。
そんなことまで気にして…。
俺はクスッと笑うと。
「いいんだよ。
子供の世話より、お前の世話がしたいから」
そう言ってギュッと抱きしめたーーー…。