「でもさ…。
それは違うよ。」


「……ん?」


「意地張ってるわけじゃないのよ?
もちろん、そんな風に想ってもらえて嬉しいんだけど。

でも…私は私のために歩きたい。

これから先をあんたと歩いて行きたいから。
横に立って、支えたり支えてもらったりしたいの。

今のままじゃ…あんたばっかりが背負ってんじゃない。どうせあんたは『それでいいんだ!』なんて言うんだろうけど。

でも…せっかく一緒にいるんだから、一緒に解決してけばいいじゃない」


…ね?、なんて微笑む素直を見てると。
やっと、自分の中の壁を越えられたんだな…って思った。


かつては絶望の淵に立たされていたのに。
生きてく意味がないと、もう楽になりたいとまで言っていたのに。


すべてを受け入れ、やっと前に進めるようになったんだ…ーーー。