「でも…実際は違った。
そこに愛はなかった。

私たちはただ…寂しかっただけなんだ。
寂しくて、よりかかり合いたかっただけなんだ。

それがお互いわかってたから体を繋げたことはなかった。
海外だしね、ハグや挨拶のキスをすることはあってもそれ以上はなかった。

男と女じゃなかったんだ。
同志とか、仲間とか。
そういう仲で終ったの。」


「………。」


「だから…私、本当に誰かを好きになったことないの。

誰かを想ったり、そばにいてほしいとか。
愛したい、愛されたいって…思ったことないの…」