「あちゃー…って感じでしょ?
もしかしたらその彼は私を心配して言ってくれてたのかもしれないのに。今ならそんな風にも思えるけど、その時はまだまだ幼くて。…理解できなかった。
まぁそれからその彼は口も聞いてくれなくなってね?
で、そのまま卒業して終った。
で、高校生になったけど中退して海外行って。
でもあっちじゃ毎日必死でさ?
恋してる余裕すらもないぐらいで。
ただただ、その日その日を生きてるって感じの毎日だしね。
受からないオーディションに日々を費やしてて。
上手くいかないし、いいこともないし。
そんな時に日本からデザイナー夢見てやってきてた男の人と会ったの。
日本語が通じるし、日本人同士分かり合えることも多くてすぐ意気投合してね。一緒にご飯食べたり、遊びに行ったり。励まし合って慰め合って…。
きっと誰もが私たちを恋人同士だと思ってたと思う。」