「へぇ…?珍しいな。
素直って書いて…ナオか…」


そう呟きながら指で宙に素直って書いていると。


「名前負けしてるって言いたいんでしょっ!」


どうせ、素直じゃないわよっ!っと、子供みたいに拗ねる彼女。


「…んなこと言ってねぇだろ?」


真っ赤になったり拗ねたり…忙しい奴だなぁ…。

相変わらずの感情の豊かさに思わず苦笑いが零れた。


「いい名前じゃないか。
お前に…ナオにぴったりだ」


「…どこがよ。」


「自分に素直なとこ。
自分の感情に真っ直ぐなとこ。」