そうやって今までだって普通に自分の書いた記事を雑誌になってから再度目を通すなんて当たり前のことだったのに。


ふぅ……。


息を吐き、逸る気持ちを落ち着かせてから封を切った。


自分が書いたんだから、一言一句覚えてる。

……てゆーか、この雑誌に書いてある通りのことが俺のパソコンに入ってる。


でもそれらを全部忘れて、自分が書いたってことも忘れて。


この雑誌を初めて読む、一読者として雑誌を開いた…−−。




−−−−…。
−−−−−…。




5分もしない内に読み終わった俺はタバコに火を点け、満足のいく仕事が出来たことを嬉しく思った。


そしてそれと同時に彼女のことが気になった。


彼女もう読んだのだろうか?


彼女は…満足してくれただろうか−−−?