「‥‥‥‥‥母さん、レイちゃんて‥‥」



「あれ??覚えてないの??あー、まぁ四歳じゃ無理もないか。フレデリック・A・レイモンド君。朔夜と凄く仲良しだったのに」





その場が、母さんとフレデリックなんたらとやら以外、氷ついた。例の外人は俺にレイちゃんと呼ばれ、またキャッとテンションが上がった。うぜえな。静かにしろ。



つまり、それは。





「‥‥‥‥こいつの言ってたのは、本当ってことか」





「じ、じゃあ、俺はこいつと結婚すんのか!!!!??」






このキモい顔だけはしっかり美形外人と??



愕然とした。昔の自分のせいで自分の将来が決まってしまった。つか母さん、なんで婚約とか許したんだよ‥‥‥‥。





「え!!??何なに!!??誰が結婚すんの!!??」



「だからー、俺と、このレイちゃ‥‥‥‥ん??」





母さん、今なんて??





「うっそ!!!朔夜、レイちゃんと結婚したかったの!!!??」



「俺じゃねーよ!!!!レイちゃんて奴がいきなり、俺が婚約者だって‥‥‥!!!!」





半泣きで母さんにすがりつく。