驚いて目を見開く私に対して、シキは余裕の表情で目を伏せていた。 長いまつ毛がシキらしい。 その行為を見た淳は、部屋を飛び出していった。 「よかったな、出てったぞ。」 淳が出て行くと、シキは私から体を離した。 ヘナヘナとその場に座り込む私。 シキに気を吸い取られたみたいに力が抜けた。