椅子に座ったままウトウトしていると、有美が俺の腕を掴んだ。


ズルズルと引っ張られる俺。


あぁ、外にでもつまみ出されるのか…なんて思っていたら…


ボスンっと柔らかい感覚に包まれた。


ベッドに運んでくれたのか。


なんだかんだ、優しい奴だな。


この家に決めて、正解だった…。


そして、俺はそのまま夢の中へ落ちた。


有美がどこで寝るとか、何も考えずに。