「はぁ?」


俺はそれが理解できなかった。


親父も倒れていた体を起き上がらせ、続ける。


「お前とこうやってやり合う事が楽しくてな。昔からお前をミゲルに預けっぱなしで、ろくに相手もしてやれんかった…。


だが、こうやってお前とやり合う事ができた。


シキ、強くなったな。


私の気づかないうちに、こんなにも成長しているとは…驚かされたよ。一年もよく頑張ったな。」


そう言ってまた豪快に笑う。