「取り乱してすみませんでした…。シキ様、頑張ってくださいね。」


最後に見たシェイルは悲しい笑顔をしていた。


毎日、ミゲルに稽古をしてもらい、俺の動きはだいぶ早くなった。


でもまだまだらしい。


気がつくと半年が経っていた。


有美は俺の事を待っていてくれてるんだろうか…


時々そんな思いが胸を走り抜ける。


大丈夫だ、俺はアイツを信じてる。


黒くモヤモヤとした物を振り払った。