「いっつ…」


起きたら自分のベッドで寝ていた。


「気が付きましたか?」


声のする方へ目を向けると、椅子に座りながら本を読むミゲルの姿があった。


「俺、いつのまに…」


口の中で血の味がする。


「あの後、私がまたシキ様の顔を殴ってしまいまして…。そのまま気絶してしまいました」