ついってなんだよ…


「気にすんな。ミゲル、お前だから許してやる。」


「ありがとうございます」


涼しい顔でニッコリと笑う。


息は少しも乱れていない。


俺はというと、既に息が上がっている。


ミゲルに勝てなかったら、親父にも勝てねぇな…。


俺は再びミゲルに向かって構えた。