そういえばそうだな。


俺は有美と出会ってだいぶ変わった。


「心から愛する人ができるという事は、とてもいい事ですよ?」


ミゲルは俺に向かってニッコリと笑いかけた。


「…それで、親父は?」


「おそらく、あの場所かと。」


「わかった。」


俺は戻ったばかりの部屋を後にした。