握っていた手に力を入れると、俺が持つ力を半分程表に出す。 親父の血を受け継いでいるおかげで、俺に宿る力は他の悪魔よりも大きい。 ギロリとシェイルの目を見て、これ以上何もしてくれるなと訴える。 そして、扉を出した。 「お前1人で帰れ。」 お願いだから、大人しく帰ってくれ。 「で、でも…シキ様!」 俺はさらにキツく睨みつける。