ドンっと音がすると、今まで黒い瞳だったのが金色に光り、髪の毛が逆立ち、さらには牙まで生えていた。 隠していた尻尾も角も、今では丸見えだ。 シキに怯えるシェイル。 シキが何もない空中に手をかざすと、黒い扉が現れる。 とても細かく装飾された、綺麗な扉だった。 「お前1人で帰れ。」 「で、でも…シキ様!」 シキはシェイルを睨みつける。