それにしてもいきなり何なんだ… 「どうして?そもそも、あなた誰?」 私が言い返した事に形の整った眉がピクリと動いた。 「申し遅れました。私、シキ様のフィアンセ、シェイルと申します。」 と、丁寧にお辞儀までしてくれる。 この人がシキが前言っていた政略結婚の相手だろう。 私も名前くらい…と思い、自己紹介をしようとした所で、女に止められる。