その女の人まであと10歩ぐらいの所で声をかけられる。 「ねぇ、そこのあなた。」 周りを見回しても、私以外に人はいない。 そうなると、自然と呼ばれているのは自分になるわけで… 「私…ですか?」 自分を指差しながら聞く。