思ったより遅い時間になってしまった。 シキ…待ってるよね。 いつもより早足で道を歩く。 家が見えてくると、エレベーターで3階まで上がり、自分の部屋へ向かう。 玄関の前でシキが扉に寄り掛かっているのが見えた。 「シキ!ごめんね、遅くなっちゃって。お腹すいてるよね?すぐご飯作るから!」 そう言って玄関を開けようとすると、手を掴まれた。