よかった、まだいた。 「お、おぅ…。」 返事をすると、俺たちは家を出た。 電車に乗り込み向かった場所は、住んでる場所とは全然違う、栄えた場所だった。 人も、車も、建物も、全て一箇所に集まったような…なんだか窮屈な感じがした。 有美が言うには、ここは買い物も遊びも、なんでも揃う場所らしい。 まぁこれだけ栄えた場所なら自然と人も集まるか。