何も言わないシキ。


キュッと私を抱きしめる腕に力を込める。


「お前が死んだら、俺…どうすりゃいいんだよ…」


あぁ、心配してくれたんだね。


「うん…ゴメン。でも女の子ほっとけなくて…。それに、かすり傷で済んだし、大丈夫だよ!」


そう言うと、バッと私の顔を見るシキ。


「ケガ…どこにしたんだ?」