普段隠しているはずのツノや尻尾が丸見えだった。


それに気づくと、シキは私の手を掴んだ。


「走るぞ!」


シキに手を引かれるまま、私は必死に走った。


途中、細い路地に入り身を隠す。


はぁっ…はぁっ…


まだ心臓が早い。