「やっとお目覚めですか?」


クスクスと笑いながらシキを見る。


「お、おぅ…。」


もう私が出かけたと思ったみたいだ。


少しホッとした顔をしている。


「準備できた?」


「あぁ、大丈夫だ。」


「じゃあ行こうか」


私はシキを連れて家を出た。