「ほら、シキ起きて!」 私はまだ寝ているシキをペシペシと叩き、起こそうとしていた。 今日はシキと映画を見に行くと決めていた日。 シキってば、私なんかよりずっと寝起きが悪い。 「シぃーキぃー!」 と、耳元で呼んで、やっと起きた。 「なんだよ…まだ眠いんだよ…」 起きたと思ったら、また布団をかぶる。