そんな顔、すんなよ…


「うぅん、違うよ、大丈夫。ちょっとビックリしちゃっただけだから。」


そう言うと、有美は俺の頬を優しく触った。


嫌だとか、そんな事は少しも思わなかった。


むしろ心地よささえ感じた。


大丈夫って言う言葉にも、安心できた。


「ねぇシキ、そっちの世界で何かあったの?」


俺はそう聞かれて、素直に話した。