――こ、このクソオヤジめ!!



気持ち悪い
悪徳政治家のクセに偉そうにーっ!!


たかだか政治家ごときで、偉そうにすんじゃないわよー!!




勅使河原権蔵のカチンとくる物言いに、堪忍袋の尾が切れそうになっていると



「美優!」


「ふぇっ!?陸ちゃん?!」


「向こうにエリザベスそっくりの毛並みのネコがいたんだっ!!一緒に行くよ!?」




突然門の外から陸ちゃんが現れて、私の腕をグイッと引っ張る。



――な、なんで陸ちゃんがここに?!



突然現れた陸ちゃんの登場に
呆気に取られながら
されるがままに
腕を引っ張られていると




陸ちゃんは突然
踵を返して
勅使河原権蔵に
クルリと向き直る



すると……




「安心してください、
勅使河原議員。」


「……はあ??」


「俺たちは優秀な探偵です。
必ず成果をあげてみせますよ。
あなたがアッと驚くような……ね??」



そう言って
陸ちゃんは総ちゃん顔負けの笑顔でニッコリと微笑む。