「え? 明日、お出かけしたい?」

「うん、お願い!」

「……ま、いっか。たまには未良とお出かけしたいし。あ、大輔もいい? 明日、大輔と約束あったんだ。……あ、そうだ! 本多君も呼ぼう!」

「……へっ?」

咲良お姉ちゃんの言ったことに、私は理解できなかった。


「つまり、Wデート! ほら、紹介してって言ったじゃん! 一石三鳥! いや、四鳥かな?」

 ……咲良お姉ちゃん、なんか楽しんでる……。


「ほら、早速メールして!」

咲良お姉ちゃんは私のケータイを机から取り上げると、目の前に差し出してきた。


咲良お姉ちゃんはこう、強引なとこがある。


私は仕方なく受け取って、本多君に《明日、姉と出かけるんですけど、姉が本多君を見たいという意味もあって、一緒に行きませんか?》として、送信した。