え……?


すると、男の子は抱きしめてきて、私の唇を指でゆっくり撫でる。


「……っ」

ゾクッ、と寒気がやってきて、気持ち悪くなる。


どうしよう……、怖い!


「いや……っ」

男の子の胸板を押すけれど、びくともしない……。

そんな行動をしたからなのか、男の子の腕が腰に回ってきて、ぐいぐいとお腹を密着させてくる。


 ――やだ、だって……私……っ。


「……何してんの」

えっ……?

誰……っ?