「あ、あの。本多君……」

いつまで、私は抱きしめられてなきゃいけないんだろ……。


「何? 菅原はナンパされに来たわけ?」

「ち、違います……」

本多君の、吐息が耳にかかる……っ。


「菅原は俺と何すんの?」

「……っ、で、デートを、します……っ」

「……ん。そ。判ってんなら、いい」

「ひゃっ……!?」

ほ、本多君の舌が私の耳、な、なな……っ、舐め……!


「だって菅原、耳まで真っ赤」

 ……っ、今日の本多君、いつもと違う……。


「……今日は、俺しか見んなよ?」

「えっ……!?」

今日はなんだか、怖い日になりそうです……。