――ピンポーン……と、インターホンが鳴ったので、目を覚ました。


お客様かな……?


時刻を見ると、16時47分。

かなり、眠っちゃったな……。


「はーい……」

「……よ」

1階に降りて、玄関の扉を開けた。

扉の向こうには、……本多君がいた。


え……、本多君……っ?


本多君はお邪魔しますと言って、中に入ってドアを閉める。


「体の調子は?」

私の部屋に招き入れた瞬間、本多君が声をかける。


「あ……。朝は8度9分もあって……」

「今は?」

「起きたばかりなので、まだ計ってないです……」

「そっか。じゃあ、熱を計ろっか」

そう言われ、ベッドに寝かされる。

 ……私はしぶしぶ、近くにあった体温計を脇に挟んだ。