「お待たせしました」

そう言って入る圭さんに続いて私たちもスタジオに入った。

「本日アシスタントをする二人です。」

「北村 茉侑香です」
「白沢 一星です」

そう言って頭を下げた。

「はじめまして、南条 健です」

「「…!!」」

2人して顔を合わせて南条と名乗った男の顔を見た。

「流石の二人も南条さんにはびっくりしてるみたいだな」

「そりゃ…茉侑香が唯一好きな俳優だから…」

「へぇ…それはびっくりだ」

圭さんは本当にびっくりしたように私を見ていた。

「この2人は高校生ですがダンスの技術は保証します。僕がどうしても時間が取れないときでもこの2人は大体学校終わってここにきているのでいつ来ていただいても大丈夫ですよ」

「助かります」

そう言っていったん着替えに行った南条さんを見送った私は一気に脱力した。