頭が沸騰寸前で悩むわたしをよそにさきに口を開いたのは山丘くんだった。

「こうやって一緒に並んで歩くの初めてだね。」

そういうとニコッと無邪気な笑顔をわたしに向けた。

もう、あれだ。

鼻血ブーしそうだ

ドキドキが止まらない

わたしの目の前はクラクラと回りだした。

これが目を回すというのだろうか。

もう真っ直ぐ歩けない。


山丘くんのびっくりした顔が視界に入ってきて意識を失った。