その日の放課後クラスメートが教室を次々と出て行く中、わたしは下校準備をして山丘くんは机に座って携帯を触っていた。

男子生徒が教室を出る際
「大樹は帰んねぇの?」

「あぁ。さき帰ってて。」

そう答えた彼だけど気がつけば教室にはわたしと山丘くんの2人となった。

わたしは昼休みのこともあるしここはからかわれる前に早く帰ろうと教室を出ようとしたとき、


「あれ?桜木さん帰っちゃうの??」

その言葉で呼び止められてしまった。

「そりゃあ帰るよ…」

「じゃあ一緒に帰らない?」

思考停止だ。

彼はいま何と言った??

一緒に…一緒に!?
山丘くんとわたしが
「一緒に帰る!?」

思わず口にしていた

「あ!本当??じゃあ帰ろうか。」
それを肯定の意味と受けとったみたいでわたしと山丘くんは一緒に下校する放課後デートとなってしまった。


あまりにも嬉しくて
放課後デートなんて
使ってしまったけど
いつもネイル以外の
ことは話さないから
なにを話していいか
分からない。