1日ぶりの学校…

教室の戸を開ける



山丘くんがクラスメートに囲まれて談笑するいつもの光景。


山丘くんの腕にはしっかりと華の腕が巻き付けられている


胸の奥がチクリと痛む。



平然、平然と澄ました顔で席につく。




「ブスがきた」




え?


耳を疑った。

その言葉を合図にクラス中が笑いに包まれる



あぁ、また始まったんだ

過去にも経験した感じ


「ねぇ不細工。自覚してますか~」


不敵な笑みを浮かべて華の取り巻きの1人がわたしに近づく。

怖くて顔が上げられない


イスに座ったまま動けない


みんなクスクスと笑ってる



なんで?
みんなわたしに興味ないはずなのに

いままでみたいにそっとしといてよ

これからどうしよう


また、
またいじめられる



涙が頬を伝う