図書室。


ずっと気になっていた。

あの2人が噂していた
『YT』の存在が。


本当に人を変えてしまう人間がいるのだろうか。

信じたわけではない
でも信じたい

藁にもすがる思い
といったところ…


2人の抱き合う姿を見て
涙が止まらない。
悔しいと思った
そして悲しかった


拭えぬ涙を零しながら1番奥の本棚へと歩みをすすめた。

確かに噂通り目につく位置に箱は置かれていた。


まず箱に入れるものは自分の写真と依頼内容に連絡先。



わたしは持っていたメモ帳に依頼内容と連絡先を走り書きし生徒手帳の写真と一緒に箱に入れた。


選ばれますように。

箱の前で手を合わせ図書室をあとにする。


┌───────────┐
│わたしはある人に恋をし│
│ています。      │
│でも、自分の容姿に全く│
│自信がなく自分の気持ち│
│を伝えるどころか並んで│
│歩く勇気さえありません│
│           │
│どうか、こんなわたしを│
│告白出来るよう変えて下│
│さい。        │
│           │
│  XXXX---@XXXX.ne.jp│
│    桜木 可憐   │
└───────────┘