わたしって調子に乗ってるんだ…

そうだよね。

こんなダサいわたしが山丘くんと仲良くなろうなんておかしいよね。

わたしは体育を受ける気分になれず外の空気を吸おうと屋上に向かった。


屋上の扉を開けると青い空に嫌な気分が晴れてしまいそうだった。

なんて言ってもあんな事を陰で言われていたとなると悲しい。

好きな人と仲良くなれそうだったのに。


でも、あの子たちの言う通りわたしは調子に乗っているのかもしれない。

おさげ頭にメガネ。
スカートだって他の子みたいに可愛いミニスカートでもなく長いスカートに白いハイソックス

自分でもダサい格好だと自覚している。

でも不細工な自分にはこの格好がお似合いなのだ。

こんなダサい格好をした女とみんなに大人気のイケメンが釣り合うはずもない。

そう思うと一緒にいることさえ罪な気がしてきた。

よくよく考えると昨日一緒に帰ったのだって山丘くんに恥をかかせていたはずだ。

だって山丘くんの隣にこんなわたしがいたんだからきっとみんな笑っていた。

「何をのんきにッ…ウッ山丘くんとまたクッ…話したいッ…なんてッ思ってんのよッ」

これからもっと仲良くなれるわけないじゃない



もう涙が止まらなかった