「少し黙れ。」



そう言って唇を離すと純はポロポロと泣き出した。



俺な泣いてる純を優しく抱きしめながら髪を撫でる。



「ひいてねぇから。純がもし男だったとしても、俺は純が好き。」

「太一…。あたし、言わなきゃいけない事、あるの…」



純は俺に抱きしめられたまま泣きながら話始めた。



純の話は残酷だった。



小さい頃から父親に虐待を受けて育った純は16の時に家を飛び出した。



それから年を誤魔化してキャバクラで働いた。



その時に出会った男、純の元彼。
最初はすごく優しくて、純を心から好きだと言った。



その男は純と付き合って行くに連れて、純に対する態度が変わってきたらしい。



しばらくしてから純はその男の家に住み初めて、キャバクラをやめて昼のバイトをするようになった。