純は公園の隅に置いてあるベンチに腰掛けた。



「座って…」



俺は純に言われた通り、少し距離を開けて座る。



俺は純から出る次の言葉をただドキドキしながら待つ。



「太一さぁ、あたしのどこがいいの?」

「わかんねぇ…。純って何か掴めねぇんだよ。怒ったと思ったら笑ったり、俺にばっかりキツいし。でも笑うとスゲェかわいいし。とにかくよくわかんないけど、全部好き。」



恥っ…。



こんな事言ったの生まれて初めて…。
俺、絶対顔は赤い。



「毎日コンビニ来られて迷惑。」



ほらね…。
やっぱりコレだよ。
次の言葉は、もう来ないでか…。



「もう来ないで。」



はぁ…。



俺、泣きそうかも。



イヤだって言えない。
言葉が出て来ない。


俺、完璧振られてんじゃん…