「おぅ♪キレイキレイ♪ご苦労♪」



中先がコーヒーを入れてくれた。



俺は鞄からタバコを取り出して火をつける。



タバコを吸う度に思い出すよ。



純の事。



「市川、この前の相手はどうなった?」

「んー。友達になったよ。」

「よかったな♪」

「でもさ、土曜日に遊ぼうって言ったら断られた。」

「忙しいんじゃね?」

「ガキに構ってるほど暇じゃないらしい…」

「あはは♪頑張れよ少年♪」

「俺って恋愛対象として見られてない。」



それから中先は俺に『押してダメならひいてみろ。だからまずは押してみろ』と助言した。



押してみるか…



どうやって!?



そして俺はまた純のコンビニに来てしまった。


「いらっしゃいま太一か…」

「何だよそれ…」



純は入り口の近くで単行本の整理をしてた。