「結婚…。」

「結婚。俺と、したくね?」

「してぇ…。」

「じゃあするか♪」

「する…。」



俺は純をキツク抱きしめた。



「純、キスさせて?」

「ヤダ…。」

「はぁ!?何年我慢してたと思ってんの!?」

「誰かとしたんでしょ?」

「してねぇよ!!俺は純に振られて傷付いてから誰とも何もしてねぇの!!」

「ならしかたねぇな♪させてやる♪」



俺は純に4年ぶりにキスをした。



あの時の幸せな気持ちが蘇る。



「太一、今までごめんなさい…。」

「ん?いいよ。もう離さないから♪」

「一華も一緒だよ?」

「当たり前じゃん♪アイツよく見ると俺に似てる。俺、パパ業頑張る!!」

「ありがとう…。」

「純、幸せ?」

「幸せ♪」



俺たちはやっと1つの家族になる。



純の10円はもういらない。



願いが叶ったから。



「もう1回キスしていい?」

「ダメ!!あたしがする♪」

「純、好きだよ…。」

「あたしも好き。って、ガキがいつの間にか大人になってんじゃねぇよ♪」





END